板金材料

板金材料の紹介

試作や製品開発の多様なニーズにお応えするために、ツツミ産業は様々な種類の板金材料を常備しております。素材の種類に加えて、板厚のバリエーションも豊富にご用意しております。その数は、およそ800種類に上ります。板厚は、材料によりますが、0.03mm~8.0mmまで各種取り扱っております。

多彩な材料ストックにより、材料の仕入れにかかる時間を削減でき、受注後すぐに加工をスタートすることができるため、いち早く製品をお届けすることが可能です。

本ページでは、代表的な板金材料を紹介します。すべて自社内で加工可能な素材です。また記載されていない材料や、特殊な材料も受け付けております。

またお客様の製品仕様に応じて、材質の選定からご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

目次

板金材料一覧

板金材料は、以下のように、鉄鋼、非鉄そして非金属に分類されます。

板金材料は、材料記号で表記されます。材料記号は、材料表示として図面やプログラミングで使用されます。代表的な材料記号(JIS規格)は、以下の通りです。

スクロールできます
大区分小区分名称記号
鉄鋼軟鋼板熱間圧延軟鋼板SPHC, SPHD, SPHE
冷間圧延鋼板SPCC, SPCD, SPCE
一般構造用圧延鋼材SS
表面処理鋼板溶融亜鉛めっき鋼板SGCC, SGHC
電気亜鉛めっき鋼板SECC, SEHC
ブリキSPTE, SPTH
ステンレス鋼板熱間圧延ステンレス鋼板SUS-HP
冷間圧延ステンレス鋼板SUS-CP
非鉄アルミニウムアルミニウムと
アルミニウム合金板
A××××P
合金番号5052の合金板の場合
→A5052P
銅と銅合金板C××××P
黄銅板(3種)の場合
→C2801P

鉄鋼

軟鋼板

軟鋼板とは低炭素鋼(LC鋼)とも呼ばれ、炭素の含有量重が重量比0.25%以下の鉄鋼材料です。柔らかく展延性を備え、加工性が容易であるため、板金材料として広範に使用されています。合金元素を添加することで硬度の調節が可能です。

熱間圧延軟鋼板

熱間圧延鋼板(SPHC)は、インゴットを高温で圧延した鋼板です。炭素の含有量が少なく柔らかい性質で、規格上「軟鋼」に分類され、曲げや絞り材として広く使用されます。「ホット」と呼ばれたり、あるいはスケールと呼ばれる黒い酸化被膜が表面に生じるため「くろかわ」と呼ばれます。この酸化被膜を除去し、めっきや塗装の表面処理を行い製品として使用します。

JIS規格(JIS G 3131:熱間圧延軟鋼板及び鋼帯)で、4種類が規定されています。

種類の記号適用厚さ(mm)用途(参考)
SPHC1.2以上 14以下一般用 
SPHD1.2以上 14以下 加工用 
SPHE1.2以上 8以下
SPHF 1.4以上 8以下
出典:kikakurui.com「熱間圧延軟鋼板及び鋼帯日本工業規格 JIS G 3131:2018」表1−種類の記号及び適用厚さ
SPHC

SPHCは、JIS規格(JIS G 3131:熱間圧延軟鋼板及び鋼帯)に規定されている、「一般用」とされる鋼種に分類されます。特徴は、柔らかいので曲げ加工と相性が良いですが、引張強さが270MPa以上の規定であることから強度が求められる製品には向いていません

SPHD

SPHDは、別名D材とも呼ばれ、炭素や硫黄、マンガン、リンといった含有成分が低いのが特徴です。SPHCよりも引張強さはさらに劣りますが、靭性に優れているため、熱間圧延鋼板のなかでも絞り加工に向いた鋼材です。

SPHE

SPHEは、軟鋼の分類では「極軟鋼」に相当し、炭素量が少ない熱間圧延鋼板です。深絞り用として規定され、加工性と変形性に優れた鋼材です。

SPHF

SPHFは、熱間圧延鋼板のうち、最も絞りと伸びに優れた性質を持つ深絞り用の鋼材です。上限380MPaと引張強さは弱いですが、靱性には優れています。特別極軟鋼に相当する鋼材です。

冷間圧延鋼板

SPCC

SPCD

SPCE

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